チャンピックスを飲んだ後は運転禁止

チャンピックスを飲んだ後は運転禁止

チャンピックスを服用すると、稀に意識障害が生じます。そのため、車の運転などはやめておきましょう。また、ニコチンパッチなどと併用すると、副作用を強める危険性が強いです。妊婦・授乳婦のチャンピックス服用は安全性が確立されておらず、服用はしないほうが良いでしょう。

チャンピックスを飲むと稀に意識障害が生じる

禁煙補助薬のチャンピックスを服用した後に、めまいや傾眠、意識障害などの症状があらわれることがわかってきています。

意識障害が発生するタイミングや原因は不明です。高所での機械作業や自動車の運転中などに危険な症状があらわれると、大きな事故にもつながる危険性があります

実際に、チャンピックスを服用していて、運転中に意識が突然なくなり、自動車事故が起きた事例が報告されています。

チャンピックスを服用した後に起きた意識障害の症例(1)
年齢性別:60歳代、男性
基礎疾患:喘息、中耳炎、慢性副鼻腔炎、本態性振戦

事故が起きるまでのチャンピックスの服用状況:禁煙治療でチャンピックス0.5mg/日の服用をはじめる。服用を開始してから4日目に1mg/日に増量する。服用を開始してから10日目には2mg/日に増量した。

自動車事故の内容:服用開始から29日目。車の運転中に、前方の景色が突然おかしくなる。横断歩道が回転をはじめる。その後、周囲の景色が認識できなくなる。道路左側の縁石に乗り上げる。
意識や記憶が一瞬消失した。直後は頭がぼーっとしていたが、しばらく休んだ後に帰宅した。

チャンピックスを服用した後に起きた意識障害の症例(2)
年齢性別:60歳代、男性
基礎疾患:慢性閉塞性肺疾患、嚢胞性肺疾患

事故が起きるまでのチャンピックスの服用状況:禁煙治療でチャンピックス0.5mg/日の服用をはじめる。服用を開始してから4日目に1mg/日に増量する。

自動車事故の内容:服用開始から8日目。チャンピックスの服用量を2mg/日に増量する。1mgを朝食後に服用した。約20分後、車の運転中によだれ、全身の震えがあらわれ、意識消失を起こした。気がついたときには、道路の側溝に自動車が突っ込んでいた。その日の夕食後に再びチャンピックス錠を飲んだ。同じく約20分後、運転中に再びよだれ、全身の震えがあらわれ、意識消失を起こして、電柱に追突しそうになった。
症状はいずれも自然に回復した。

参考:「チャンピックス錠」服用中の意識障害等と自動車運転事故の報告について – 日本病院薬剤師会

チャンピックスは、日本初となる単に飲むだけで禁煙補助してくれる薬です。これまで、日本で行える禁煙治療ではガム製剤や貼付剤のみが使用されており経口剤は存在していませんでした。

これまでの禁煙薬とどう違うんだ?
ニコチンを使っているか使っていないかの差だな。チャンピックスはニコチンが含有されていないのだ!
なんだとぉ…!?か、革新的だ…

過去の禁煙治療薬との最大の違いは、禁煙時のニコチンの離脱状態を和らげることを目的にガム製剤や貼付剤の主成分がニコチンです。しかし、チャンピックスは、ニコチンを一切含まないのが特徴です。

その主成分は、バレニクリン酒石酸塩です。バレニクリン酒石酸塩は、大脳皮質にあるα₄β₂ニコチン受容体にニコチンに代わって結合するのです。禁煙時の辛い離脱症状を軽減しながら、辛さを感じることなく禁煙を無理なく行えます。

ただし、その服用時にはいくつかの注意点があります。いくつかの副作用が人によっては生じるので、服用時には必ずその項目を確認しておくことが必要です。

チャンピックスとニコチン製剤を併用すると副作用を強める可能性が高い

チャンピックスの服用に際しては、ほかのニコチン製剤禁煙補助薬と併用しても大丈夫かが気になっている方も多いことでしょう。

どうせなら多くのものを活用し、無理なく禁煙してしまうと考えるのは当然です。しかし、基本的にその併用はおすすめできません。これは、併用すると副作用として吐き気や頭痛、上腹部痛、お腹のはり、不眠などの症状ができることがあるためです。

ヒヒヒ…ニコレットを噛みながらニコチンパッチを貼ってチャンピックスを飲めばきっとタバコを辞めれる…まさに禁煙の最終形態!
やめるのだ!効果がない上に副作用を強めてしまうぞ!
なん…だと…全部買ってしまったぞ…

なお、この症状はあくまで一例です。副作用として出る症状は人によって大きく異なります。万が一チャンピックス服用時に体に違和感を感じたらすぐに医師に相談するようにしてください。

また、バレニクリン酒石酸塩に対して過敏症の既往歴のある人は、当然その使用は禁忌です。シメチジンを主成分とする薬である消化性潰瘍用剤についても併用注意な存在です。

チャンピックスは薬です。人によっては相性が悪く副作用が出ることもあるので絶対に無理な服用は避けましょう。

妊婦・授乳婦のチャンピックス服用は安全性が確立されていない

妊婦や授乳婦の方は、チャンピックスの利用に興味があるという方は多いかもしれません。しかし、その服用に際しては注意が必要です。

これは、実際にチャンピックスの添付文書にも「妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断する場合のみ投与すること。」という記載があります。

また、あわせて「妊娠中の投与の安全性は確立されていない。」との旨が記載されている点には注意が必要です。

授乳婦の場合は安全性が確立されていないだけでなく、母乳を通じて薬の成分が子供に入ってしまうリスクがあるぞ!授乳婦にチャンピックスは危険だ!

つまり、妊婦や授乳婦への服用時の安全性は確立されていないので、その服用に際しては注意が必要と言えます。しかし、妊婦や授乳婦の方こそ煙草は特に吸うべきではありません。

そのため、努力をしたけれどうまくやめられないでいるという方は、行動療法をためしてみるのがおすすめです。

また、認知療法は、心理療法の中でその有用性が知られている存在なので一度試してみる価値はあります。それでもやめられない場合にはその道のプロである禁煙外来を活用するのもおすすめです。ぜひ参考にしてみてください。